宣伝指南 四十八手

 第十心得 お客様の棚卸をしましょう
 

   「会員カードで繁盛店ができるしくみ」では、さまざまなデータを簡単に出力することが
  できます。 

  日報や週報、月報などの管理資料、売上実績をもとに該当の客様を抽出して送る
  DMハガキやメール発信などの販促資料。

  いずれも、今まで見えていなかった「お客様のこと」を再認識できる好機になっているもの
  と思います。


   こうしたさまざまな管理機能の中で、一番のおすすめが「プロツール」です。

  「会員カードで繁盛店ができるしくみ」には、お客様の通知表
  を作成する機能がございます。
 
  少し、言い方が不遜になってしまい、申し訳ありません。
  
こうした「ご説明」や「表現」のほうが、わかり易くお伝えきるものと思い、失礼を省みず、
   使ってしまいました。

   お店の方から、「お客様を評価する」という表現をしてしまいました
   が、本当は、逆ですね。 お客様からの採点です。
   お店への「お客様からの通知表」というべきでした。

   お客様のご満足度が、高ければ、ご利用頻度も高く、当然に、売上も多くなります。
   ご満足度が低ければ、売上も低くなりますね。

左の「CCCマーク」をつけている項目につきましては、「会員カードで
繁盛店ができるしくみ」
で、サポートしている内容となっております。



 第四十五手 お客様からの通知表


  1)「お客様からの通知表」となると、興味がありますね。
   
    どのお客様が、一番の高い評価をしてくださったのでしょうか?
    いつもお顔馴染みのお客様は、どんな評価をしていただいているのでしょうか?

  2)お使いいただくメニューは、つぎの通りです。

   @SPプログラムのメニューの中から「プロツール」を選択します。

   Aデータをチェックする「集計期間」を指定し、「再集計」を選択します。
    できれば、定期的に(6カ月、もしくは1年ごとに)データのチェックをされますことを
    おすすめいたします。 


   Bつぎに、条件を指定します。

     ●直近来店ランク ---(Recensy最新購買日) 
            いつ買ったか、最近購入しているか

     ●来店回数ランク ---(Frequency累計購買回数) 
            どのくらいの頻度で買っているか
     
     ●売上ランク    ---(Monetary:累計購買金額) 
            いくら使っているか
  


  それぞれの頭文字をとって、「RFM分析」と呼ばれています。

  書籍やサイトでも「RFM分析」というキーワードで検索されますと、さまざまな
  データの読み取りかたが紹介されています。

  一度、ご覧になられますことをおすすめします。


  通常、「RFM分析」という手法は、専門家、コンサルタント様等のご指導のもと
  で、活用されます。

  さまざまに抽出されたデータは「データマイニング(データ発掘)」と呼ばれる
  データを解析する、読み解く技術が必要とされています。

  スーパーマーケットの事例として「ビールを買うお客様はトイレットペーパーを買う」
  と言われています。 単に、データを眺めているだけでは、わかりません。

  「会員カードで繁盛店ができるしくみ」ではこうした高度な技法の一部を、どなた
  でもお使いいただけるよう、本ご指南の中で、ご紹介をいたしております。



   C上記の条件設定後、「PDF出力」を選びます。
     おすすめは、「一覧表CSV」です。

     一度、EXCEL上でデータを確認後、印刷をいたします。


  3)必須出力は、「A」、「A」、「A」の超優良客様です。
   今のあなたのお店を支えていただいている、重要なお客様です。
    

 第四十六手 お客様の棚卸をしましょう

  1)本指南のおすすめは、「お客様の棚卸」です。

   売上上位のお客様のこと、お店のスタッフ全員がご存知でしょうか?

   日頃、お顔なじみのお客様は、どんなご利用状況なんでしょうか?

   おなじみのお客様のことを改めて、見直す機会を6カ月、もしくは1年ごとにきめて
   おかれることをおすすめいたします。
 

  2)「棚卸」の目的は、大きく3つございます。
    それぞれの対象ごとに、行動計画も用意しましょう。

    @優良顧客様の確認

    A長期不来店のお客様の整理

    B来店促進のアプローチ

  3)優良顧客様の確認

    @優良客様については、「プロツール」にて「AAA」ランクを抽出することで、
      リストアップができます。
    Aまた、「アドバンスSP」からもリストアップができます。
    B両方のリストを対比することで、大切なお客様に失礼がないようにいたします。
    C「ご紹介者の多いお客様」もお店にとっては、大切なお客様です。
     売上などの数字には、でてこない場合もありますので、ご注意ください。
    D該当のお客様には、できるだけ「特別感」をご提供したいものです。
      ●専用メールアドレスの開設 
      ●専用カードの作成
      ●特別割引の適用   など。
     できれば、実利で日頃の感謝を還元したいものです。

  4)長期不来店のお客様の整理

    @長期不来店のお客様については、「プロツール」にて「直近来店ランク F」を
      指定することで、リストアップができます。

    Aリストアップされたお客様は、すてに2年以上のご来店がない方となっています。

    Bできれば、2段階で、会員マスターからの整理をされることをおすすめします。
     もちろん、あなたのお店の業態によって、削除をする時期をあらかじめ、設定して
      おかれると便利です。

     (第一段階)来店プレゼント企画などで、再度のご来店を促進します。

     (第二段階)今後のご来店が見込めない場合に、「会員マスターー標準項目2
            −会員F」を「いいえ」とします。
            --->「その他-会員マスターメンテナンス会員」より、削除します。
 
  5)来店促進のアプローチ
    「プロツール」にて「AAA」ランクを抽出する以外にもいろいろな使い方ができます。
    「RFM分析」では、その名前が表現しているように、優先順位があります。
    まず、チェックをしたいのが、「R」のランクです。

    @もっとも、重要したいのが、「R(最新購買日)」です。
     お店への来店間隔が空いてくることで、疎遠になってきます。
     
     あなたのお店では、「リピート間隔」を想定されているものと思います。
    
      ●通常の「リピート間隔」をすぎておられるお客様の中で、
      ●来店回数ランク A,B,Cの方をチェックします。
      ●売上ランク は、「すべて」とします。

     「来店回数ランク A」の方には、さっそくのご連絡をさしあげましょう。
     体調をくずされておられることや、何かのトラブルが想定されます。
     こころやすい方であれば、お電話でのコンタクトもよいでしょう。

     「来店回数ランク B,C」の方は、「離反客予備軍」となる可能性があります。
      --> 「第九心得 離反客様をフォローしましょう」での対応をいたします。


   「会員カードで繁盛店ができるしくみ」では、失ったお客様のことを後で悔やむより、
   「先制攻撃」で、こちらから積極的にコンタクトを取ることをおすすめしています。

   A2番目に目安となるのが、「F:累計購買回数」です。
     3回以上のご利用のある方を「お客様」として、捉えています。
    1回目、2回目のお客様は、ある意味でお試しされているお客様でいらっしゃいます。
    
    そこで、ご提案です。

     ●Dランク 2回から3回のお客様向けの企画は、いかがでしょう?
      目的は、ランクアップです。 【期間は、累計とします。】

      累計回数が増えるごとに、お店への信頼度は高まり、ご贔屓様となっていただけ
       れば、お店の宣伝までしていただける「ありがたいお客様」となってくださいます。

      「R(最新購買日)」は、「C」もしくは、「D」とし、売上ランクは「すべて」とします。
      --> 「最新購買日のランクは、あなたのお店の実状に合わせて設定します。
      
     ●Cランク 4回から9回のお客様向けの企画は、いかがでしょう? 

       【期間は、累計とします。】

      ようやく、ご常連になっていただいたお客様には、さらに「ご来店回数10回」を目指し
      ていただきたいものです。

      「10回目のご利用に際しては、特別なプレゼント」をご用意します。

     ●Bランク(10回から29回)以上のお客様向けの企画は、いかがでしょう? 

       【期間は、累計とします。】

      すでに、ご常連になっていただいたお客様には、さまざまに有形、無形にご支援を
      いただいています。

      日頃の感謝を「会員価格」というもので、還元したいものです。

      ※すでに、「会員価格」を実施されている場合には、さらに「割引価格」を設いたし
        ます。

      ※「遠くの親戚より、近くの他人」という言葉がございますが、日頃にご愛顧いただ
       いているお客様には、言ってみれば、「社員価格・家族価格」のように、さらに優遇
       してさしあげたいと思います。

       もし、社員の方やご友人、家族の方向けの価格があるのであれば、それに準じる
       価格でのご提供をおすすめします。
        (売上時、所定「割引率」を設定することとします。)

       「特別優待のご案内」ということで、日頃の感謝をお伝えすると同時に、さまざまな
       イベントやセールなどにも、特別な対応をご用意します。    


 第四十七手 データを活かすには、ハートも必要!

  1)「会員カードで繁盛店ができるしくみ」では、今までにできていなかった「既存客様」
    のフォローができる画期的なシステムとなっております。

  2)店頭でも、お客様の履歴情報がご覧いただくこともでき、的確なアドバイスを添えて
   ご案内することもでき、お客様のご満足度も高まることとなります。

  3)また、DMハガキなどで、お客様へのご案内も、わずか3ステップ 1分で対応できて
   しまいます。

   今まで以上に、肌理細やかな対応ができ、きっと喜んでいただけることと思います。

  4)さらには、月報などの管理帳票も簡単に取り出しができますので、お店の売上状況
   も、瞬時に把握ができることになります。


  そこで、オーナー様にお願いです。

  1)いきなり、あれこれ、仕事を増やさないようにしてください。


   現場で、運用いただくスタッフに方には、きっと、戸惑いも多いことと思います。
   今まで、やってきたことと全く違うことに、まだまだ困惑をされているものと思います。
   
   せっかくの「しくみ」も十分に活用されなければ、逆効果となってしまいます。 

   できれば、少しずつ、仕事を広げていただくように、お願いいたします。

  2)「カスタマー ケア サイクル(おもてなしの輪)」については、
   繰り返し、スタッフの方にお伝えください。

    「会員カードで繁盛店ができるしくみ」では、「お客様」にご満足を提供することで、
    リピータ様を増やすことをおすすめしています。

    従来の「新規開拓」を中心にした「販売戦略」と180度異なる「既存客様」を中心と
    した「販売戦略」となっています。

    スタッフご自身の方にも、「ご自分がお客様だったら、してほしい」
    こんなサービスをご提供するためのしくみだと、いうことをご理解いただくよう、お願い
    いたします。

   「ご自分がお客様だったら、してほしい」こうしたサービスを提供する
    ためには、お客様の声をお聞きしたり、あるいは、お客様の情報をスタッフ全員が
    共有することが、必要となってきます。
    
    「一人だけしか、お客様のことをわかっていない」場合には、その人がいなければ、
    十分な接客ができないことになってしまいます。
   「ご来店いただいたお客様のために、みんなで最高の
   サービスを提供しましょう!」
「会員カードで繁盛店ができるしくみ」
    
合言葉です。


 最後に
 第四十八手 宣伝活動はトライ アンド エラー

  1)まずは、ここまで、お読みくださいまして、ありがとうございました。
   
   長文のご案内にて、改めて御礼申し上げます。  ありがとうございました。


  2)さて、さまざまなご指南をしてまいりました。
   本指南の最終手は、この一言で終わりたいと思います。

   「宣伝活動は、トライ アンド エラー」
ということです。

   すでにお試しいただいたもの、うまく結果がでなかったこと、簡単に成果が上がったこと、
   など、いろいろあることと思います。

   あなた様の営んでおられますお店は、きっと、ご繁盛が約束されているものと思います。

   しかしながら、「商売」は、「あきない」と言われますように、地道に継続していくことが、
   大切でもあり、大変なことでもあります。

   ここまでご案内をして参りました「宣伝」につきましても、「一度試してみたよ」、ということ
   だけでは、結果がついてきません。

   繰り返し、試してみることが、大きな成果につながっていきます。
  
   また、一度試したことも、内容を少し変えただけで、結果が変わってくることもしばしば、
   ございます。

   良い結果が得られたことは、引き続き、取り組んでいきましょう。
   結果がでなかた企画については、内容を再検討して、チャレンジしていきましょう。


  「宣伝活動」は、あなたの大切なお客様に、あなたのお店のよさをご理解いただくため
  には、必要な企業活動です。

  そのためには、毎日の少しづつの積み重ねが大切です。

  今すぐ、できるご指南もございます。 また、毎日やるべきこともございます。

  ぜひ、本ご指南をあなた様なりに、ご活用いただきまして、「繁盛店」を築いていただく
  ことができれば、幸いでございます。

  ご成功をお祈りしております。
 
 場面ごとによって、「メールでの対応をおすすめ」したり、 「はがきなどのDM」を
 お勧めいたしますが、「会員カードで繁盛店ができるしくみ」での操作イメージは
 共通となっておりますので、どうぞご安心ください。
  ハガキでのDM手順は、こちらをご覧ください。
  SPプログラム-ベーシックメニューを事例に、ご紹介しています。
  ※詳細の発行手順は、こちらでもご案内しております。 
  メールでの発信は、こちらをご覧ください。
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